公認会計士試験。
2017年11月。
公認会計士試験に合格した。
もう2年も前だが、それよりもずっと前に感じる。
司法試験に次ぐ試験だと言われている。
試験は2段階選抜式になっている。
一次試験は12月、マークシート式。
財務会計、財務諸表論、管理会計、監査論、企業法(会社法、商法、金融商品取引法)の5科目。
5時間の試験を1日でこなす。
二次試験は8月、記述式。
上記の5科目に加え、経営学、租税法(法人税法、所得税法、消費税法)が加わる。
これを3日間通して実施する。
受験生活をひと言で言うと「孤独」だった。
通信生だった。
講義はパソコンで見て、質問はメール、答案練習は解答を郵送し、後日添削され返送される。
勉強仲間は1人もいない。
1日6~8時間、1日たりとも勉強を欠かさなかった。クリスマスも、正月も。
自宅で、1人で。
自分で言うのもなんだけれど、稀な受験生だったと思う。
教材は50冊以上あった。
次から次へ復習しないと追い付かない。
過酷だった。
そんな生活は2年続いた。
自分との闘いだった。
人生最大の、格闘だった。
そして、勝った。
2017年11月18日。
しかし。
大手会計事務所(監査法人)を僅か2ヶ月で辞めた。
そしてそれ以来、会計士として働くことはなかった。
大きな栄光と、大きな失落。
別に構わない、自分はそんな人間。
ただ、母親のことを想うと…
大きな期待と、大きな失望。
自分は良い、自分1人の人生ならば。
でも、人生は1人のものではないから…